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健康豆知識
やせればやせるほどなるダイエット脂肪肝に気をつけろ!

健康診断で指摘されやすい要注意項目のひとつに脂肪肝がある。成人男性の3人に1人、女性の5人に1人がかかっているといわれる。放っておくと、その一部は肝炎や肝硬変、肝臓がんに進展する可能性があるのだが、「やせれば簡単に治る」と軽く考えている人が少なくない。

しかし、これは大きな間違い。実は、脂肪肝の中には、やせればやせるほど逆に脂肪肝になる「ダイエット脂肪肝」があるというのだ。「肝臓病の“常識”を疑え!」の著者で、日本大学医学部消化器外科の高山忠利教授に聞いた。

身長175センチ、体重92キロのAさんは不思議な体験をした。会社の同僚や家族に「太り過ぎ」と言われ、必死に努力した結果、体重は85キロにまで減らすことに成功。自信満々で臨んだ健康診断で医師から「脂肪肝要注意」と診断されたのだ。

「脂肪肝というのは、通常は3%程度脂肪を貯蔵している肝臓が、何らかの脂質代謝異常を起こし、中性脂肪が増加。肝臓を構成する3000億個の肝細胞のうちの3分の1にあたる1000億個以上が脂肪細胞に置き換わり、肝機能が低下する病気です。お酒の多飲やカロリーの高い食事の取り過ぎが原因で、そうした食生活を改めれば治ると考えている人がいますが、必ずしも正しくありません。過激なダイエットによる栄養のアンバランスや、食生活の乱れによっても、脂肪肝は起こるのです」

小食でお酒も飲まず、太っているわけでもないのになぜ、肝臓に脂肪がたまるのか? 「肝臓で合成された中性脂肪が血液中に放出されるときは、必ずある種のタンパク質と結びついてリポタンパクという物質になって出ていきます。極端なダイエットでタンパク質が不足すると、リポタンパクが作られにくくなります。その結果、行き場を失った脂肪が肝臓にだぶついてしまうというわけです」


安易なダイエットで脂肪が肝臓にだぶつく

では、このダイエット脂肪肝を防ぐにはどうしたらいいのか?
「りんごや野菜だけを取る単品ダイエットは避けることです。また、脂っこい“肉や魚は食べない”というのもいけません。タンパク質は植物性でも動物性でもかまいませんが、きちんと取ることです。一般的に脂肪肝はやせれば治るといわれていますが、ダイエット脂肪肝の場合はバランスよく食べることが大切です」

もちろん、ビタミンC、Bなどを十分に取ることが脂肪肝を防ぐことにつながる。 会社から「とにかくやせろ」と命ぜられた中高年も多いはず。しかし、やみくもにダイエットするとかえって肝臓を痛めることがあるということを知っておいた方がいい。

 


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