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健康豆知識
呼吸と胃腸

呼吸の大切さは、ふだん意識していないもの

私たちは食物を食べ、胃腸を通じて栄養素を吸収し、それを身体の各器官の細胞組織で燃焼することで生きていくのに必要なエネルギーを得ています。栄養素の分解・燃焼には酸素が必要ですので、呼吸をすることで血液の中に酸素を供給しています。同時に燃焼によって発生した炭酸ガスなどの老廃物を、吐く息で体外に出しているのです。
ところが現代人は、さまざまな精神的ストレスや運動不足などから、往々にして呼吸が浅くなっています。ヒトの肺の容量は3000tから4000tですが、無意識に行う呼吸で入れ替わる空気の量は600tから700tに過ぎません。浅い呼吸によって、それがさらに少なくなってしまうと、血液への酸素の供給量が不足し、炭酸ガスを排出しきれていない血液がまた身体を回ることになり、さまざまな側面で健康へ悪影響を及ぼしていきます。

深く呼吸することで、副交感神経が活発に 

深く腹式呼吸することで、肺の空気を入換えると、新鮮な血液を身体のすみずみに行き渡らせ、摂取した栄養素を完全に燃焼させ、効率よくエネルギーに転化することができます。腹式呼吸によると横隔膜の動きは内臓各部に刺激を与え、それぞれの器官の活動を活発にします。また、深い呼吸によって精神的にリラックスした状態がキープされると、副交感神経が活発に働き出すので、胃腸の調子を整え、丈夫にする効果が期待できます。
そこで、簡単に出来る深呼吸のしかたを紹介しましょう。背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、胸一杯に息を吸い込みます。このとき、腹部をふくらませることを意識します。そして15秒ほどかけてゆっくり息を吐き出し、お腹を引っ込めます。さらに5秒がんばって吐き出し、5秒間息を止め、一気に吸い込みます。これを3回繰り返します。朝起きたときと、夜寝る前の1日2回、この深呼吸を習慣化してみましょう。

日常の動作や姿勢、服装にも気を配る

 朝晩の深呼吸だけでなく、昼間仕事をしているときにも、深い呼吸を意識することです。例えば、前かがみになって机に座ったり、自動車を運転したりといった姿勢は、呼吸が浅くなる要因になります。必要以上にウエストや首まわりを締め付ける服装も、呼吸の観点からはマイナスです。仕事で長時間同じ姿勢をとらざるを得ない時も、なるべく背筋を伸ばし、時々深く腹式呼吸をしてみます。血液の循環を促し、眠気が消え、集中力がアップする効果があります。常に深い呼吸を意識することは無理ですので、気がついたときに意識する程度でOKです。長い目で見れば肺活量のアップも期待でき、ハードな仕事のあとも疲れにくくなります。深い呼吸を意識することで、3度の食事をおいしく食べ、精神的にもリラックスして日々活動することが大切だと思います。
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